大学受験に向けた勉強法(英語編)
八木校ブログこんにちは、シエルアカデミー八木校の杉本です。
高校生の皆さん、大学受験に向けての勉強はもうしていますか?
特に高3生にとって、この5月から6月は受験の基礎を固めるうえで大事な時期であり、夏休みからの受験勉強本番に向けてしっかりとした土台を作ることが非常に重要です。
特に英語は、英単語や英文法などの基礎を固めておかないと知らぬ間に全く問題が解けなくなってしまい、そのまま苦手意識だけがどんどん強くなってしまう、といったことがよくあります。
さらに、いざ英語の勉強を始めようとしたところで、「やることが多すぎて何から始めていいのかわからない」と言った声も多く聞きます。
そこで今回は、英語の勉強を始めるための下準備から、単元ごとの勉強法までをまとめてみました。
少し長くなりますが、最後までお付き合いください。
まだ英語に本格的に手をつけられていない人は、この記事を参考に英語の勉強を始めてみましょう!
勉強を始める前に…
大学受験の英語で最も重要なのは、受験大学の出題傾向について知ること!
各大学で行われる個別試験(二次試験)では、大学ごとに異なる形式の問題が出題されます。
特に英語は、全科目の中でも一番と言ってもいいほど大学によって問われる内容や出題形式が大きく異なります。
受験する大学によって出される問題が違うのであれば、勉強の内容・方法も違うものになるはずですよね?
ということで、実際に勉強を始める前にまずは受験する問題を簡単に分析してみましょう。
試験問題を分析するときの3つのポイント
試験問題を分析するときのポイントは、大きく分けて3つあります。
1.英単語・英文法のレベル
当然ながら、英単語帳・英文法の参考書は志望大学のレベルにあったものを選ぶ必要があります。
長文や問題文の中で、特に説明もなくでてくる単語や英文和訳の文中に含まれるイディオムなどは、その大学を受験する人が覚えておかなければならないレベルの英単語・イディオムです。
一方で、問題冊子に注釈として意味が書かれている単語やイディオムは、覚える必要のない高いレベルのものであると考えてよいでしょう。
2.英語長文問題は記号問題か記述問題か
個別試験レベルの英語長文問題は、大きく分けて記号問題がメインのものと記述問題がメインのものがあります。
記号問題では主に、イディオムを知っているかどうかや英文法を正しく理解しているかなどの知識問題に加えて、文章全体の流れを把握する読解能力が問われます。
一方で記述問題では、筆者の意見や指示語の指す内容などの文章の細かいつながりを理解する能力と、英語を自然な日本語に直す能力が問われます。
同じ長文問題でも、問題形式によって身につけるべき能力が大きく異なるので、こちらも事前に確認しておく必要があります。
3.リスニング・英作文が出題されるかどうか
リスニングや和文英訳・自由英作文などの問題は、通常の長文読解や英文和訳とは解き方が大きく異なるため、特別な対策を行う必要があります。
よって、志望大学の個別試験でこれらの問題が出題されるかどうかは予め確認しておきましょう。
それでは、試験問題の簡単な分析ができたところで、実際の勉強法について見ていきましょう!
英単語・英文法は一冊をひたすら繰り返そう!
勉強法についての話をする時によくある質問が、
「一冊の参考書を何度も繰り返す」「たくさんの種類の参考書に触れる」どちらが良いのか?です。
皆さんも一度は考えてみたことがあるのではないでしょうか。
まず個人的な見解として、勉強する科目や内容によってどちらが良いのかは異なリます。
その上で英単語と英文法については、一冊の参考書を何度も繰り返し行う方が間違いなく身につきます。
よくあるのが「たくさんの単語帳を暗記すればその分だけ英語力が上がる」という勘違い。
もちろん全ての単語帳を完璧に覚えられるのであれば問題ないですが、複数の単語帳を完璧に暗記できる人はそうそういません。
英単語・文法は参考書の間で重複している部分が多いため、色々な参考書に手を出すよりは一冊を完璧に覚えてしまった方が効果的です。
ぜひ自分のレベルや好みに合った英単語帳・文法書を探して、ボロボロになるまで読み込みましょう!
長文読解・英文和訳は色々な問題に触れよう!
英語長文の問題に関しては、先ほどとは打って変わって色々な種類の英文や参考書に触れて経験を積むことが重要です!
英語長文を読む上で必須の能力は二つあります。
まず一つ目は「短い英文を理解する能力」で、こちらは英文法や文構造をしっかり理解していけば間違いなく習得することができます。
『NextStage』などの文法書や『英文解釈の技術』シリーズなどの英文和訳の参考書を繰り返し用いて、確実に身につけましょう。
もう一つは「英文・段落間のつながりを把握する能力」で、こちらは明確な答えがない分すぐに身につく能力ではありません。
色々な文章を読んで、自分なりに文章のつながりや段落同士の関係性を考える作業を繰り返していくことで、少しずつ身についていきます。
そういった意味で、英語長文の勉強においては色々な文章に触れることが非常に重要です。
問題付きの文章でなくても大丈夫なので、普段から英文に触れる機会を作るよう意識しましょう。
英作文はパターンを覚えよう!
和文英訳と自由英作文の対策で重要なのは、「このときはこう書く」という英作文のパターンを増やしていくことです。
英作文についてのイメージとして、色々な文法知識を使って一から英文を作っていく問題と考えている人が多いと思います。
しかし、実は英作文で問われる文法知識はかなり限られているため、日本語から英語への基本的な変換パターンを暗記してしまう方がはるかに簡単に解くことができます。
例として「私が鳥だったら、あなたのところへ飛んで行けるのに」という日本語の英訳であれば、
「私が〜だったら、…できるのに」=“If I were 〜, I could ….”
という変換のパターンさえ知っていれば、仮定法の文法を完璧に理解していなくても
“If I were a bird, I could fly to you.”と即座に書くことができます。
このような英作文のパターンを掲載した参考書は、『英作文ハイパートレーニング』シリーズや『ドラゴンイングリッシュ 基本英文100』などたくさん出版されているので、ぜひ色々な参考書に目を通してパターンを増やしていきましょう!
リスニングは無理なく続けよう!
リスニングの勉強で大事なのは、とにかく毎日続けること!
毎日英語に触れることで、耳が慣れて自然と聞き取ることができるようになります。
とはいっても、リスニングはどこでもできるものではないですし、他の範囲の勉強と比べて労力がかかるのもあって、実際に毎日続けるのはとても大変ですよね。
そこで試してみてほしいのが、英語のリスニングを趣味と掛け合わせる方法!
例えば私のようにゲームが趣味の人であれば、普段の空いた時間にゲーム実況動画などを見る人もいると思います。
そんな人は、いちど海外配信者の実況動画で英語字幕をオンにして見てみてください。
そうすることで、実際に読まれている文章を音声と照らし合わせながら聞くことができるので、思っている以上に勉強になります。
こんな風に自分の趣味やルーティンにリスニングの勉強を組み込むことができれば、毎日無理なく続けられそうですね!ぜひ一度試してみてください。
さいごに
今回は、受験英語の対策に向けた下準備と実際の勉強法について、軽くまとめてみました。
英語の勉強法についてもっと詳しく知りたい方は、高校生に限らずいつでも気軽にご相談ください。
今後、他の数学や古典をはじめとした他教科の勉強法についての記事も投稿予定なので、ぜひそちらもチェックしてみてください。
本記事を参考にしていますぐ受験勉強のスタートダッシュを切りましょう!