定期試験の解き直しはなぜ重要なのか
八木校ブログこんにちは、シエルアカデミー八木校の杉本です。
5月もいよいよ終わりに差し掛かり、中学生・高校生ともに中間試験がひと段落したところかと思います。
努力が実って良い点数を取れた人もいれば、思うような結果が出ず悔しい思いをした人もいるでしょう。
さて、そんなみなさんに伝えておきたいのは、定期試験では点数よりも解き直しをするかどうかの方が重要だということ。
もちろん点数は内申点や評定に関わる部分なので大事ですが、せっかくいい点数を取っても解き直しを行わなければ学力向上にはつながりません。
逆に言うと、思うような点数が取れなかった人であっても、その後の行動次第で大きな成長に繋げることができるということです!
まずはその重要性を理解してもらうために、定期試験の解き直しを行うことでどのような効果が期待できるのかを具体的にみていきましょう。
なぜ解き直しを行うのか
定期試験の解き直しを行う理由は、大きく分けて3つあります。
1.次の定期試験に向けての対策を行うため
定期試験をはじめとする学校主催のテストでは、出題される問題の傾向がある程度固まっています。
この出題傾向をテストごとに知っておくことで、次の試験に向けての勉強を効率的に進めることができます。
例えば単語や文法などの基礎知識を問う問題の比率が予めわかっていれば、暗記にどの程度力を入れればいいかがわかりやすくなりますね。
今後のテスト前に勉強計画を立てやすくするためにも、テストを受けた後は必ず復習を行いましょう。
2.受験勉強に向けての土台を形成するため
特に中3生・高3生にとって、定期試験は受験準備を行う絶好の機会であると言えます。
間違えてしまった問題や苦手な範囲の解き直しをしっかりと行うことで、穴のない安定した基礎を作ることができます。
受験に向けた演習を行う上で基礎学力は必要不可欠なので、定期試験をうまく活用していまのうちから準備を行いましょう。
3.自分なりの復習の進め方を見つけて習慣化するため
個人的な意見として、勉強のプロセスの中で復習は最も重要です。
しかし、重要なはずの復習のやり方について細かく教えてもらえるタイミングはなかなかありません。
そこで今回は定期試験の解き直しを題材として、普段の勉強の復習としても使える方法をお伝えします。
ぜひ本記事を参考にしながら自分にあった復習の進め方をマスターし、普段の勉強に取り入れてみましょう。
さて、定期試験の解き直しの重要性がわかったところで、具体的にどのように進めていけば良いかを説明します!
解き直しの進め方
定期試験の解き直しの際に用意するものは、問題用紙(できればコピーしたもの)と答案用紙、テスト解き直し用のノートの3点です。
準備ができたら早速始めましょう!
1.間違えた問題にチェックをつける
まずは苦手な一科目について、答案用紙を見ながら問題用紙の間違えた問題にチェックをつけていきましょう!
このとき、漢字・スペルなどのケアレスミスや部分点をもらっている問題も含め、点数を落としている部分には全てチェックするようにしてください。
2.チェックをつけた問題の解答を自分で作る
次にチェックをつけた問題について、一つずつ自分の力で解答を作ってみましょう。
このとき、学校の教科書やワークなどは自由に見てもらって問題ありません。
とにかく、模範解答を見ずに自分の力で解答を出すことに集中しましょう。
とても時間のかかる作業ですが、その分成績の伸びに直結する部分なので根気強く頑張りましょう。
3.間違えた原因をノートに書き出してみる
2の作業を通して間違えた問題について細かく見ていると、ミスにもいろいろな原因があることがわかったのではないでしょうか。
「単純に知識が足りていない」という人もいれば、「知識はあるがその使い方がわからない」人もいるでしょう。
もしかしたら「漢字ミスや計算ミスなどのケアレスミス」によってたくさん点を落としてしまった人もいるかもしれませんね。
このようにさまざまある原因のうち、どこでつまずいたのかによって取るべき対策が大きく変わってくるため、
ここは一つひとつ慎重に見極めてノートに書き出していきましょう。次第に、自分に足りていない点や改善の余地がある点が明らかになってくるはずです。
4.次回の試験に向けての対策を考える
改善すべき点が見つかったら、実際に次回のテストを目標として勉強を進めましょう!
そもそもの知識が足りなかった人は「シンプルに勉強時間を増やす」、「暗記科目の勉強方法を見直す」などの対策をすると良いでしょう。
前回の記事(記事はコチラをクリック)で紹介した「ポモドーロ法」を一度試してみるのもいいかもしれませんね!
暗記のコツは短期間で繰り返すことなので、試験前に何度も繰り返し取り組むことで自然と身につくでしょう。
知識の使い方がわからなかった人は、自分の中の知識をアウトプットする練習を普段から心がけましょう。
具体的には「普段の問題演習のパターンを増やしてみる」、「問題の解き方を他の人に説明してみる」などの方法がおすすめです。
とにかく知識をまとめてアウトプットする経験を積むことが、問題の解き方を身につける近道になると信じて頑張りましょう!
ケアレスミスが多かった人は、「自分がどんなミスをしやすいのか分析する」ことが非常に重要です。
例えば数学の文字式でのミスが多いということに気づくことができれば、今後文字式を扱う際は途中式をより細かく書いたり、文字を大きく書いて見間違いを防いだり、といった対策を取ることができます。
原因さえわかれば防ぎようはあるので、まずは自分がしやすいミスを知ることから始めましょう!
5.1〜4のサイクルを主要科目分だけ繰り返し行う
1つの科目について解き直しが終わったら、これを必要な科目について繰り返し行います。
実際にやってみると非常に手間のかかる勉強法ですが、定期試験のたびに解き直しを行うことで間違いなく成績は伸びます。
ゆっくりと時間をかけながらで問題ないので、いまの自分に足りていない部分を補っていきましょう。
さいごに
今回は定期試験の解き直しの重要性とその方法についての説明を行いました。
定期試験や模試などのテストは、とにかく解きっぱなしにしないことが最も大事です。
せっかく受けた試験なので、実力を伸ばすいい機会としてうまく活用しましょう!