「学習課題」にフォーカスする②
塾長のつぶやき前回の続きから。
シエルの授業は、「学習課題=勉強(授業)の目標」を設定するところから始まる。
「勉強の目標は何?あなたの課題は何?」
と中学生に質問すると、どんな答えが返ってくるだろう。
大抵の場合、
「集中する」
「計算ミスに気を付ける」
といった答えがほとんどである。
それは目標になっていないと、塾生には教える。
「集中する」も「気を付ける」も内容が抽象的すぎる。
抽象的な目標は、目標とは言えない。具体的行動に移せないからだ。
具体的行動に移せない目標は、ないに等しい。
それでは、成長につながらない。
そこで、シエル講師の出番である。
講師の役割は、塾生の抽象的な目標を具体化し、行動レベルに落とし込んでいくことである。
例えば、こんなやり取りになる。
塾生「計算ミスに気をつけます。」
講師「どう気を付けるの?」
塾生「えーと、何回も計算してミスをしないようにします。」
講師「何回もって何回練習するの?」
塾生「うーん、3回くらい?」
講師「3回だと時間がかかり過ぎて、今日行きたいところまで進められないから、1回は必ず解き直しをすることを意識しようか。」
塾生「わかりました、そうします!」
講師「あと、○○君は計算の途中式をとばすクセがあるから、途中式を必ず書くということも合わせて意識しよう!」
塾生「はい!」
こんな感じで、塾生に質問しながら考えてもらい、出てきた答えに講師がコーチングとティーチングを混ぜて目標をドリルダウンしていくイメージで具体化する。
今日の授業で行動できるレベルに落とし込んでいくのである。